「業務で学んだことをアウトプットする機会はありますか?」「部署を横断するつながりはありますか?」
いずれも自社の採用活動に関わる中で、学生の方からよくいただく質問ですが…。答えはもちろん「Yes」です!

Visional には、グループの各プロダクトに所属するエンジニア、デザイナーなどが参加する LT 大会「プロダクト交流会」があります。コロナ禍によって薄れてしまった横のつながりを復活させるべく、2023 年より有志メンバーにるプロジェクトとしてスタートしました。

去る 10 月、第 3 回の交流会のテーマは「秋の新卒フィーチャー会」。
2023 年 4 月に新卒入社し、現場に配属されてから半年間のリアルな苦悩や学びを、新卒社員がシェアしてくれました。

この記事では、登壇したうちの 4 名に話を聞き、その舞台裏に迫ります。聞き手は 2015 年に新卒入社し、プロダクト交流会の運営メンバーであるソフトウェアエンジニア、田所です。

プロフィール

加藤 古都

ソフトウェアエンジニア。「ビズリーチ」の会員様向け Web アプリケーションの開発に従事。週末は趣味でカメラマンをしている。 執筆記事

佐藤 光

ソフトウェアエンジニア。「ビズリーチ」の検索基盤の開発に従事。趣味は美術館とライブに行くこと。 執筆記事

澁谷 悠大

ソフトウェアエンジニア。「ビズリーチ」をご利用の企業様向け Web アプリケーションの開発に従事。趣味はコーヒー焙煎。

山本 瑛士

プロダクトデザイナー。「ビズリーチ・キャンパス」で UI/UX デザインを担当。趣味は映画と深夜ラジオ。 執筆記事

「アプリケーションの監視」から「意思決定」まで、生々しいトークの数々

―― プロダクト交流会、登壇ありがとうございました。 私も新卒入社なんですが、1 年目のときにはこんなにちゃんとものごとを考えてなかったなって…(笑)。
記事を読んでいるみなさんに向けて、発表の内容を改めて教えてくれますか?

加藤 チームで働き始めてからぶつかった悩みについて発表しました。せっかくなら新卒 1 年目の自分ならではの、先輩方も共感できるような話をしようと考えてテーマを選びました。悩みを抱え込みやすい性格なので、この機会に全部打ち明けてしまいたいという気持ちもあったかもしれません(笑)。なので辛かったことや、その中で成長できたと思うことなどを包み隠さず赤裸々に話しました。

佐藤 遅延がよく発生するアプリケーションに APM(Application Performance Management、アプリケーションパフォーマンス管理)を導入したことを話しました。改めて「監視」って大事ということがグループ内のプロダクトに関わる人たちに伝えられる機会になれば良いなと思い、内容を決めました。

Datadogによる監視例
Datadogによる監視例

澁谷 私はコミュニケーションを円滑にするための「認知特性」についてお話しました。配属当初からチームの先輩方と設計・実装方針についてよく議論するようになったのですが、どうしても言葉だけでは伝えること・理解することが十分にできない時があります。しかし言葉の代わりに図を描きながら会話すると、共通認識をとりやすく、スムーズに意思決定までいくことが多々ありました。その学びを少し広げて、自分の認知特性を理解する機会と相手の特性に合わせた会話のメリットを紹介しました。

山本 私は事業部に配属されてからの 4 カ月間で奮闘していた「デザイナーとしての意思決定」について発表しました。エンジニアリング・デザイン・ビジネスの領域を横断して開発する中での経験が少しでも伝わればと思い、内容を決めました。

プロダクト開発における意思決定の項目例
プロダクト開発における意思決定の項目例

―― 技術的なトピックも内面的なトピックも生々しい内容で、配属からの時間がとても濃かったんだろうなと、聞きながら想像していました。
普段接点があまり無いみなさんの前での登壇は、緊張もあったかと思うのですが、会は楽しめました?

澁谷 とても楽しめましたよ!発表すると決まった時は、何を話したら先輩方が「来てよかった」と思ってもらえるのか分からず緊張していましたが、同期で発表練習をして、自信をつけて本番を迎えました。 本番はいつも仕事で連携している先輩や上司にも来ていただき、知っている顔が多かったので、いつも通りの自分で発表できました。発表前は名前を呼んでエールを送ってくれたり、発表中に参加者への質問を設けていたのですが、みなさんしっかり反応してくれて、楽しんでくれている様子が伝わってきて、少し発表時間が延びてしまうほど楽しんで発表できました(笑)

佐藤 元々の性格からか、あまり緊張はせずに発表することができました。ただ、発表中もめちゃくちゃ盛り上がってくれたので、楽しく発表を終えることができました。あとは、同じチームの先輩が発表を見に来てくれていたり、初めてお話する方が発表後に個別に質問に来てくれたりと、しっかりと発表内容が伝わっていることが実感できたので、とても満足しています。

山本 とても楽しめました。発表中に笑いが起きたり、聞く側がその場でリアクションを返す場面も多く、発表しやすい空気でした!発表後に同じ事業部の方だけでなく、初対面の方からも発表内容やスライドのデザインについて感想を伝えてくださって、本当に発表してよかったと思います。

加藤 緊張は無くて、楽しくてあっという間だったなという印象です。想像以上にみなさんが共感を示してくれたり、合いの手を入れたりしてくれたのも楽しめた大きなポイントだったと思います。何より発表後に皆さんが感想を伝えてくださったりアドバイスをくださったりして、すごく嬉しかったのも覚えています。

登壇で自身に訪れた変化

―― 聞いている人たちの反応の濃さは、見ていた自分も嬉しかったです。上司や同僚もたくさん見に来てくれていましたね。 LT 内に出てきた、上司や同僚の言葉やエピソードも印象に残っています。

上司からの言葉
上司からの言葉
学生理解の取り組み
学生理解の取り組み

加藤 普段の 1on1 などで悩みを相談した際にマネージャーと部長からいただいた言葉が、すごく心に残っていたので発表でも紹介しました。「キャリアは長距離走だからじっくり成長すればいい。」自分は短距離走みたいに常に全力で前に進まないといけないと感じていたからこそ悩んでいたと気付かされました。この言葉でキャリアや成長に対する見方が大きく変わったので、この言葉をくださった 2 人には本当に感謝しています。このことを発表したら、後でマネージャーに「焼肉おごってあげる。」と言ってもらいました(笑)。

佐藤 交流会には入社前から関わってくれていたリクルーターの方も来てくれていました。「ついこの前まで学生だったのに、今は同じ企業の仲間として堂々と発表していて、感慨深い。」という嬉しいコメントをいただきました。学生時代に Visional の選考を受けていたタイミングから自分たちを知ってくれている方々なので、とても嬉しい反面、ちょっと照れくさかったです(笑)。

澁谷 発表後の交流時間ではチームの先輩に話しかけてもらって、「みんな認知特性がバラバラで面白かったね。」「内容が興味深くて写真撮るの忘れちゃったよ。」といった、とても嬉しい言葉をかけてもらえました。

山本 当日チームのマネージャーの方が観にきてくださって、「発表よかったよ!今度、事業部内でも話してみようよ。」と言ってくださり事業部でも改めて発表しました!学びを伝えるのに加えて、こうやってチャレンジさせて貰えていることへの感謝を伝えられた良い機会になりました。

―― 内容が興味深くて聞き入ってしまい、写真撮り忘れたのは私もそうでした(笑)。登壇後の自身の変化はどうでしょう?何か感じるものはありますか?

加藤 発表にたくさんの先輩方が共感してくださったことで、自分の悩みを以前よりも客観的に捉えることができるようになったと感じます。「すごい先輩方も同じ悩みを抱えていたんだな」と思うと、今までのように自分だけが足踏みしているような焦りは減って、悩みを成長の元とポジティブに考えられるようになりました。また、何十人もの人が聞いている中で打ち明けてしまったので、前より気軽に悩みを相談することもできるようになりました。そうすると早くアドバイスをいただけるようになったので、とてもプラスに働いています。そういった意味でも、発表できて本当によかったなと感じています。

佐藤 配属から間もない状況での発表でしたが、技術的な発表をできたことはとても自信になりました。配属前にマネージャーからは「新卒という枠にとらわれず、一人のプロフェショナルとしての活躍を期待している。」という言葉を貰っていたのですが、それを一つ体現できるような機会になりました。あと、発表後には「次に発表するなら、どんな内容がいいかな?」と自然に考え始めていたので、次回以降も積極的に交流会には参加したいなと思いました。

澁谷 登壇してからは気軽に話せる先輩がより増えたように感じます。新しくお話しする機会のある方でも「プロダクト交流会で発表していたよね?よかったよ!」と覚えてくださっているので、段々と「新卒」から「一人の仲間」として馴染めている変化を感じます。

山本 登壇してから、何かを外部に発信することに前向きになれたと感じています。今回の発表後に周囲から感想をもらって、少しでも聞いた方が持ち帰れるものを話せたのだと嬉しかったですね。配属されてから周りの方に支えられていましたが、自分からも周りに還元できていると実感できた良い機会になったと思います。社内には定期的に学びを話す場があるので、交流会に限らず、発信していきたいです。

続くよ、プロダクト交流会

第 3 回のプロダクト交流会に登壇した新卒社員の、登壇前の裏側や登壇後の変化についてご紹介しました。交流会の模様は、企業ブログ「All Visional」でもお伝えしております。雰囲気の一端が伝われば幸いです。

Visional では、バリューの一つ「事業づくりは、仲間づくり」の一環で、「握手(仲間同士で手を取り合うこと)・挙手(仲間のために手を挙げて行動すること)・拍手(仲間の活躍を讃えること)」という 3 つの文化を大切にしています。学びをアウトプットする場であり、「やったじゃん!」「おつかれ!」とお互いに声をかけあう場として、プロダクト交流会はゆるく、しかししなやかに活動を続けていこうと思います。

みなさまにより Visional を知っていただけるよう、発信を続けてまいります。
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新卒研修の様子は、以下の記事をご覧ください!

田所 駿佑
田所 駿佑

HRMOS EXのソフトウェアエンジニア & 開発チームマネジャー 。2015年新卒入社。翔泳社「クローリングハック」共著、「Scalaスケーラブルプログラミング 第4版」監訳メンバー。特技はアンコウの吊るし切り。二児の父👶