ビズリーチのグループ経営体制化に伴い、BizReach TechBlog改め、Visional Engineering Blogとして再開します。再開の背景、デザインにおけるコンセプト、そして、これから公開予定の記事について、少しお話しします。
※ グループ経営体制化についてはこちらのプレスリリースをご参照ください。
事業部ごとの自律分散な執筆を支える構成と体制の検討
Visionalには「新しい可能性を、次々と」というグループミッションがあり、10以上の事業、サービスがあります。
これら事業の立ち上げ、成長の裏にはさまざまな技術的な取組みが存在しますが、例えばHRMOS事業部の中だけでも以下の様なものがあります。
- HRMOSという1ブランドnプロダクト構成のサービスにおける、MicroservicesではなくMicromodules (造語) というコンセプトのアーキテクチャ選択
- スクラムとUXデザインを並走させる、いわば “価値のスパイク” をするディスカバリートラックという取組み
- 開発者の “あったらいいね” や “これつらい” をバックログに溜め、開発者体験の継続的改善を図るXEMという取組み
- 最低限のプロダクト要件と仕様が組織に残る、事業の継続的成長を見据えたリーンなドキュメンテーションプロセスのあり方の模索
これらはほんの一例ですが、こういった取組みは現状対外的には全くシェアできておらず、面接の機会などではじめて知ってもらえる事が多いのが実情です。
そして、当然ながらHRMOS事業部以外でも、それぞれの事業のフェーズや特性に応じた多くの技術的な試行錯誤や取組みが存在します。
Visionalとして、事業の更なる立ち上げとグロースを目指すためにエンジニアの積極採用を進めていますが、面接をさせていただいた方だけでなく、より多くの人に我々が行っている取組みや、その裏にある思想、文化を知ってもらい、更に仲間を増やしていきたいという想いがあります。
その為に、全社的な取組みが集約されていく事を目指しながらも、SPOFにならない様な、自律分散な構成と体制をつくるべく、まずはHRMOS事業 + 有志を中心として、組織的にこのブログをリスタートすることにしました。
現時点ではまだ模索中の段階ですが、このあたりも運用が安定してきたら、ブログでシェアしたいと思います。
デザインに込めたコンセプト
余談にはなりますが、エンジニアを対象とした技術ブログなので、基本はコンテンツそのものと、コンテンツに集中できる読みやすいシンプルなデザインで勝負…ではあるものの、普通だとつまらないので、Visional Engineeringらしいデザインも少し意識しました。
Visional Engineeringらしさをコンセプト化し、意匠としても表現するにはどの様なものが考えられるか。
デザインに起こす前に要素として考えたのは、以下3つのキーワードです。
- 創造的
- 合理的
- 有機的
※ 裏テーマでは、Dark Modeベースなデザインにも表れているような「大人で洗練された中二病」というものも設定していましたが、それについては触れないでおきます。
それぞれのキーワードは、以下の様なエンジニアリング像をイメージしています。
創造的
冒頭でも記載しましたが、Visionalには「新しい可能性を、次々と」というグループミッションがあります。
目の前に顕在化している課題解決は当然とし、それだけではない、まったく新しい可能性を作っていく為の技術駆動の非連続な創造的エンジニアリング。
合理的
事業としてプロダクト開発をしている以上、あらゆる技術的な意思決定にも事業としての合理的判断が求められます。
「新しい技術でおもしろそうだから使ってみた」の様なものも時としてはあってよいものの、原則「どの様な合理性があってその技術判断を下したのか」という様な観点を、ひとりひとりがいちビジネスパーソンとしての明確なビジネス的見解を合わせ持つ合理的エンジニアリング。
有機的
合理性を追求し、機械的な能率を追求するのもエンジニアリングとしては必要なことです。
一方でより大きな課題解決、可能性を提供していく為には沢山の仲間、そして人、チーム間の目標と成果のアラインメント、連携が不可欠です。これもまた合理性と一定対立する要素もありながら、人を巻き込みながら結果として大きなコトを進めていく有機的エンジニアリング。
…と、創造的、合理的、有機的、それぞれ少し相反、相関する様な要素でありながら、それらをうまくバランスすることで、より多くの価値、インパクトを生みだせるエンジニアリングを追求していきたい、そんなコンセプトです。
ギークなエンジニアなんだけど、なんだかんだ事業を切り開く指摘をしてくるとか。普段合理的なんだけど、たまに予想もできない技術から着想を得たソリューション提案してくるとか。
これらのイメージから、創造的、有機的、合理的を軸とし、各事業の色で織りなされる様な、プログラミングによる Generative Art をこのブログのキービジュアルにしてみようという方向にしました。
記事ページでは、コンテンツを重視する観点で配置していませんが、トップページに配置しています。
また時間の都合上、ファーストリリースではあまり拘れなかったのですが、今後は事業の記事が集まるとそれぞれの事業の色で創造的/有機的にキービジュアルが動的に変化するような、ビジネス的合理性は一定無視した遊び心重視の無駄なギミックも検討中です。
今後の記事公開予定
冒頭にも軽く記載しましたが、以下のような記事を現在準備中です。
- AI室が取り組んでいる、レジュメをベースとし、Factorization Machineアルゴリズムを順序回帰に拡張したモデルによる年収をデータサイエンスする話 ※ 理解している風に言っていますが、全く分かっていません
- HRMOSの一部シリーズで採用したMicroservicesではないMicromodulesという設計コンセプト
- スクラムとUXデザインを並行させる、“価値のスパイク” をするディスカバリートラックという取り組み
- HRMOSにおける一貫したユーザー体験と、スケールする開発者体験を実現する共通デザインシステムとそのコンポーネント実装であるPolyphony Componentsの話
- 新卒のエンジニア、デザイナーを中心としたこのVisional Engineering Blog Rebootの取組み
最後になりますが、BizReach Tech Blog改め、Visional Engineering Blogとしてリスタートします。
Visionalの様々な事業における、様々な Engineering への取り組みをご期待ください。
※ 尚、記事を書いて頂ける方も絶賛募集しています。